プラグの個性 |
以前BOSCHのWSR6Fは個人的に焼けすぎる使用感があると書きました。私の使っているWSR6Fは地元の修理業者から2002年頃に箱で購入したものの残りで、現行品はまた違っているかもしれません。あまり販売されておらずやや入手しにくいプラグです。
普段自分が作業する時、夏場の平野部での使用ではBOSCHだとオーバーヒートさせてしまうのでほとんど使いませんが、標高のある場所での作業はBOSCHが必須な時があります。標高のある場所ではBOSCHでなければエンジンのかかりが悪くなるためです。平野部との標高差は大体80mぐらいなのですが、全然違います。また冬季の使用にはBOSCHの着火性の良さが気に入っていて活躍しています。
焼けすぎると感じるのはたぶん混合気が薄くなっても着火するからではないかと思っています。多少オーバーヒート気味でもエンストせず動作するからです。だから焼き付くのではと怖くなります。
プラグの点火テストでは明らかにBOSCHの火花は他のメーカーの同等品と比較して太い事もあり、着火性能が高いのだと思います。かなり適当にキャブレターをセッティングした環境でもしっかりエンジン始動してくれる所がBOSCHプラグのすごいところです。
修理の時も始動しないエンジンを見つけるとWSR6Fに交換して始動すると動作してくれる場合もたくさんあります。一度始動できるとどの程度故障している機材なのか判断する材料になります。
一方平野部での使用は、自分は刈払機を使う時ナイロンコードカッターばかりの使用のため、近所のホームセンターにて手に入れやすいチャンピオンの一段高熱価なプラグを取り付けています(CJ7Y)。高熱価プラグは放熱特性に優れているのでオーバーヒート防止に役立っています。
オーバーヒートしてしまった時に、再始動してから低速でアイドルを行っている最中に、エンジンカバー越しに軍手を着用して手を当てているとエンジン温度がどんどん下がっていくのがわかりますが、高熱価プラグではよりエンジン温度が下がる速度が増します。反面、エンジンの暖機には時間がかかるという事なんでしょうね。
スパークプラクは案外軽視されがちですが、大事なパーツなんですね。