新ダイワ685 |
新ダイワの685というモデルのチェンソーで、うちの中ではたぶん一番古いモデルのチェンソーなのだと思うのですが、色々と訳あってかなり長い間お蔵入りしていました。一番大きな問題はスターターが引けないのです。そこで、修理業者に依頼したのですが、これはエンジンが焼きついているので古いモデルだし買い換えた方がよいという事だったので、その時はそれもそうだと思い新しいモデルに買い換える事にしました→ハスクバーナ254xp。
ところが最近メンテナンスをしていて気が付いたのですが、プラグを取り外してスターターを引くと普通にスターターが引ける事と、シリンダーを覗いて見ても焼きついている跡などはなく、恐らくこれは焼き付きではないのでは?と思っていたのですが、今日始動してやはり焼き付きなどではありませんでした。あやうく「スターターが引けない=焼き付き」という落とし穴にいつまでもはまってしまっているところでした。一方で、スチールの051AVEQのように圧縮を調整できるプラグがあるのかなとも思ったのですがありませんで、これはシリンダーの中にカーボンが詰まってガチガチになっているのかなと想像できます。
焼きついていないのにスターターがガチガチになってしまった対処方としては、プラグホールからキャブレタークリーナーを投入してゆっくりスターターを引いて回す→シリンダー洗浄、イカ墨のような液体がどっさり出てきました。清掃後はシリンダー内のクリーナーを新聞紙で吸着。パルスホースや燃料ホースもキャブクリーナーで清掃(クリーナーはゴムOKのものを使いました)。続いてプラグホールから混合燃料をちょっといれてスターターを回す。プラグを取り付けてみてスターターを引くと、普通にスターターが引けるようになりました。
他にもクラッチとスプロケットの周囲にビニールひもを切り刻んだようなものが巻きついていました。クラッチとスプロケットを取り外す事ができればよかったのですが、この機種に限ってクラッチがすさまじい固さで締め付けられていて断念しました。ここは代わりにカッターナイフを使ってビニールひもを少しずつカットして除去しました。
全体としてはエアクリ清掃、ケース清掃、マフラー清掃、キャブレター清掃、キャブレター調整、チェンブレーキテンション調整、吸気ホース清掃、燃料ホース清掃、シリンダー清掃、プラグ清掃、スプロケット異物除去、燃料投入口パッキン交換、オイル投入口パッキン交換にて復帰しました。手持ちの機種の中では一番手間のかかった機種でした。でも古い機種にしては長年冬眠していたせいかとても元気で、驚きです。
今回の修理で日頃のメンテナンス次第でいかに機材の寿命が変わってくるかわかりました。仕事の後にちょっとした点検や清掃を行うだけでも随分違うのではと思われます。