「同期」がわかりずらい |
何年か前まではRosegardenというシーケンサーと、TiMidity++というソフトウェアMIDI音源を使った環境が主に使われていたのですが(定番の組み合わせのような感じでした)、TiMidity++は最近のディストリビューションのデスクトップ環境に対応していなかったり、JACKに対応していない事などから、現在はQjackCtlを使うのが一般的になってきているようです。Rosegardenは結構頑張っているのですが…。
ところで「ソフトウェアの動作を一元管理」と言われても、なぜ管理されなければならないのかというと、例えば私たちが一人で楽器の練習する時にはメトロノームのテンポにあわせて楽器を演奏しますが、Linuxでも一元管理するソフトのテンポに合わせて各ソフトが動作する必要があります。
それぞれのソフトを、共通のテンポに合わせて演奏させる事を「同期」というのですが、同期が取られていないシステムだと演奏がばらばらになってしまったりして、色々不都合があります。
反対に、同期が取られているとソフト同士の演奏もぴったりと合うし、後から何度も音を重ねて曲を作ったり、曲の途中から録音したりする事ができるのでとても便利です。
QjackCtlで同期を取っているシステムではテンポの他にも、機材の情報、レコーディング時のサンプリング周波数、音声信号とMIDIメッセージの送信経路(ルーティング)など、それぞれ作曲の際に必要な情報をQjackCtlのjackdが管理しています。このjackdが非常に高機能ゆえ、わかりずらくなっています。
以前は「Rosegardenで作ってTiMidity++を鳴らす」だけで一番シンプルでわかりやすかったので、是非JACKなしでRosegardenとTiMidity++のコンビが動作してほしいです。
↑WindowsのTiMidity++は7でも動くようです。