"Pathetique" movement III |
ベートーヴェン ピアノソナタ第八番「悲愴」第三楽章のレコーディングがようやく終わりました。相変わらず練習中の身ではありますが、よろしければ聞いてみてください。
ホームページにも演奏データならびに、MP3音声ファイルを公開していますので、興味がありましたら併せてダウンロードください。
レコーディングのプレリリース版を公開させていただいたのが昨年9月でした。それから8ヶ月、まだ弾けたとは思えないのですが。
いつも参考にさせていただいているピアノ練習のサイトでは、4ヶ月から7ヶ月である程度弾ければ大体実力伯仲だから、今回は自分より曲の方がやや強いという事だとか。次も同程度のレベルで選んでみたいです。
~ピアノソナタ第八番「悲愴」に関して~
ベートーヴェンはこの曲を発表した1799年ごろから、次第に耳の持病が悪化していったと言われています。
悲愴という主題は本人が命名したか、本人がネーミングに携わっているといわれていますが、そんなエピソードからも耳のトラブルは精神的にもとても深刻な問題だったのだと想像できます。
また、作曲で家族を養っていたベートーヴェンの身としては自分の持病が原因で、自分自身の仕事がなくなってしまうかもしれない不安と同時に、家族をも巻き込んでしまう不安も抱え込んでいたのかもしれません。
これから不幸の渦に突き進もうとしている不安の中で、必死に希望を探し出そうとしているベートーヴェン自身の感情が表現されているかのような・・・この作品を実際に演奏してみて、そんなふうに感じました。