風信帖4日目 |
風信帖は空海39歳の時に書いた手紙とのことですが、11月の寒い時期に山寺に籠もって、一人書いていたのでしょうか。見るたびに並々ならぬ相当なストイックさを感じます。
まー夜も深まってきたし、そろそろ最澄さんとこへ手紙でも書こう。そうだな、「先日自分のところへ、手紙が風にのって天から届きましたよ。今度、仏教について私と仲間と、3人で一緒に考え直す会でも開きませんか?よかったら考えといてください。」というような内容にでもするか。
そんな感じで黙々と執筆されていたのでしょうかねえ。これは当時としても画期的な(変わっていた)書き出しだったのだと思われます。
資料を調べるにこの頃の空海は、中国から(命からがら)持ち帰ってきた王羲之や顔真卿の拓本を普段から手本にしていたみたいですが、風信帖の16字だけ書いてみても、あちらこちらに二人の拓本を手本にした様子が見受けられました。
墨ですが、今回も油煙墨・松煙墨のオリジナルミックス墨(?)を使っています。新しい墨は、ヤフオクであちこち探していますが、どなたかからいらない古墨をお譲りしてもらえないものかと思っています。
といいますのも、今はお金を出せばすぐに上等な墨を購入できますし、確かにそれもありがたいのですが、しかし簡単に手に入るのもなんだか面白くない気がするので・・・。
安くてもちょっと変わった墨があればいいなと、楽しみにでもしておくことにします。
画像・写真AC/七彩さん 南天
https://www.photo-ac.com/main/detail/264951?title=%E5%8D%97%E5%A4%A9